この間、カフェに置いてある雑誌を読んでいたら、アボリジニの村長さんに取材をした人の記事が載っていました。
最初、何もしていないように見えていた村長さんは、一日の大半を、自然や人々の様子を観察する事に費やしていて、記者の人にいろいろな事を教えてくれます。
そしてある時、村長さんが地面の土を手に取って、記者の人に「これは人間なんだ。」と念を押すように言った。という話が印象に残りました。
土と人の繋がりを想像してみることはできても、土そのものを人間だと感じるのは、少し難しいように思えます。
土を人間だと感じながら過ごせるのなら、身の回りの物もほとんどが人間だと感じられる気がしてくるでしょうね。
普段は意識していなくても、原始的な感覚として、そうゆう感覚は皆の体の中にあるのかもしれません。
ここしばらく続いている災害で、人や物、自然環境が傷ついている姿を目にすると、心が痛むのも当然の事なんですね。